8月19日 知久寿焼さんを見てきた。
国内最小野外フェス -落合soupオフ会-へ知久寿焼さんを見に行ってきました。入場無料ということで助かりましたよ。
場所は僕の家から近所の吉祥寺は井の頭公園。自転車で20分くらいです。
会場は公園にあるステージで、木々が屋根の代わりをしていて、その代償としてセミがジージー鳴きまくっていた。
国内最小野外フェスという名目ですが中々賑わっていました。
生まれも育ちもこの辺なので井の頭公園は覚えてない頃から何度も行ってるわけですが、
ふと昔の井の頭公園に思いを馳せると今とは違って勝手に露店なんか開いて貧乏臭いおじさんがトウモロコシなんか売ってたんですが
最近はめっきりそんな光景はなくなりましたね。大道芸人にも何だか秩序があるみたい。(昔見た火吹きの胡散臭い外国人は未だに記憶に残っている)
まあ、平和?になったといってもやっぱり井の頭公園というのは何だか気だるい空気というか、やっぱり一種の胡散臭さというか
貧乏なオシャレ感がありますね。うーん、うまく言葉に出来ない・・・。
まあ、兎に角。知久さんにはこの公園が凄い似合ってると思います。
この日知久さんはトレードマークのお帽子と緑の派手なアロハシャツ、スカートみたいな半ズボン、ビーチサンダルで登場。
片手にはビールを持って飲みながらステージに立っていました。「たまの映画」で知久さんは飲めないステージには立たないようにしてる。
と言っていて、お客さんに「飲んでステージに立つのはプロじゃないんじゃないですか?」って言われて「じゃあ、プロじゃないです」
というほど、酔って演奏するころに拘りがあるようですね。まあ、僕は酔いながらの演奏の方が好きですが。
最初は「アンテナ」を歌ってくださいました。
そして夏という事で『ひとだま音頭』を演奏。
いやー、この暑さ、五月蝿いセミ、賑わう人。これらの風景にぴったりの世界観。
お客さんも合いの手上手で盛り上がりました。
『ひとだま音頭』
※別のライブ映像です。この日のライブ映像はありません。
そして『電車かもしれない』
知久さんは「まだ夕方じゃないけど・・・」と言っていましたが、井の頭公園は演出として十分でした。
『電車かもしれない』
相変わらず不安定になる曲。他のお客さんも食い入る様に知久さんを見つめてる感じ。
そして公園ということで『きみしかいない』を演奏。
公園の物悲しさと知久さんの不思議な声がマッチしていて様々なことを自ずと思考してしまう曲。
『きみしかいない』
次に、僕の好きな曲のひとつ『らんちう』
まさか、平成生まれで生でらんちうが聴ける日が来ようとは・・・
らんちうは言わずもがな、「たま」がイカ天で有名になるきっかけを作った曲です。
そのため知名度も高かったようで。石川さんの合いの手「はい」や「そぉ〜りゃ〜!」も観客が完全再現。
それを聞いた知久さんは物凄い笑顔になって、アドリブのギターなんかも弾いてくださって機嫌が良いのがよくわかりました。
『らんちう』
クラシックギターからウクレレに持ち替えて『うどんスープの歌』をやってくれました。
知久さんは「もう旬が過ぎてますが・・・」とか「これがあったからまだ生き残れてる・・・」とか「今日は予算の都合でバックダンサー達は呼べませんでした」とか言ってました。
ちびっこに大人気の軽快な曲調と歌声。
『うどんスープの歌』
そしてラストに『月がみてたよ』
この他にも魅力的な楽曲数曲。
この辺から子供のイタズラかシャボン玉がステージの方へちらほらと舞ってはパチンと消える中々シブい演出が。
『月がみてたよ』
アンコールには『ちょっとココだけの歌』
『ちょっとココだけの歌』
この曲の最後に陽気な黒人の方が乱入?してきてライブを盛り上げてくれました。
知久さんは英語で何かを語りかけてくる黒人に対して「へなちょこぶー!」と高度なコミュニケーション。
シャボン玉と陽気な黒人とへなきょこぶー。いいオチでした。
いやー、しかし知久寿焼さんは本当に井の頭公園とマッチする人だー。面白かったー。
他にも公園には弥勒菩薩に扮するおじさんやエアギターでプレスリーの曲をやる老人など、さまざまなパフォーマーがいました。
帰りにヴィレッジヴァンガードで町山智浩さんの本を購入し、帰宅。