『ドキドキ!プリキュア』3話まで観た感想。

今回の新プリキュアの主人公は頭脳明晰でスポーツも万能、他人からの人望厚き生徒会長という

思春期の中学生が妄想する理想の自分みたいな設定なのでこいつなら別にプリキュアにならなくても世界ぐらい救えそうだ。

こういう純粋な女が世界の悪意と対峙した時どういう反応をするかでオタ達はオッズを張ってる。

  • 主人公は最後に「見返りを求めない優しさなんか。ないよ」と言ってダークプリキュア
  • 主人公はこの世の悪意に絶望し二度とプリキュアにはなれず短大を卒業後、OLに
  • 主人公は善と悪のバランスがこの世界だと気づき敵組織を壊滅させず一生プリキュアとして戦い続ける
  • 主人公は自分の力の限界を感じプリキュアを闇歴史扱いして封印

さあ、どれだ山口亮太氏。



後、立花ちゃん*1はオタ。

日常会話にオスカー・ワイルドの「幸福な王子」の引用をぶち込んでくる辺り確実にオタクです。

だって「あたしはプリキュアに変身して敵と戦ったの」という主人公の答えに対して

「だったら、私は白兎の後を追いかけて世界の真実を暴きに行くわ」というアメリカ人で言うところの

「お前が救世主って言うなら俺はプレスリーだぜ!」みたいなウィットな受け答えしちゃうんだぞ?

これは一般人じゃないですね。

そんで若干ツンデレの「やれやれ」系女子って所が『らき☆すた』のかがみんの痛さを彷彿とさせる。

かがみも実はこなたよりオタだしね。

岡田斗司夫より石田衣良の方が実はオタみたいな感じで。*2

柊かがみは今から考えると日常系アニメ『らき☆すた』の中で一番焦ってる印象がある。

いつも小馬鹿にしていたこなちゃんはバイト先で人気者だしバイト先の友人はなんと外国人。自主制作のCDまで出したのを知った時にはお得意の「やれやれ」を発動していたけど内心やりたいことをやってるこなたを見て焦っていたと思う。

その証拠に勉強とか将来とか夢とかの話題をよくこなた達に振るし。

勉強も家事も卒なく熟せるけど自分に決定打がなく、アイデンティティを求め意固地になってる感じが六花ちゃんと似てる。

かがみの焦りが『らき☆すた』のスパイスだったので『ドキドキ!プリキュア』のスパイスも六花ちゃんの焦りじゃないかな。

善意をやりたいからやってるマナちゃんに呆れるフリをして実は六花ちゃんは焦ってる。

だからツバメになろうとしたわけだし。

でも結局、神様が選ぶこの世で最も尊いものに王子の像だけ選ばれてツバメは置き去りエンドですよ。



そしてソードは私服的に腐女子

*1:主人公の相方のプリキュア

*2:全然良い例えではない