澪ちゃん「おう、うーくん。歩道橋の上から車にゲロ吐きに行こうぜー。」
おれ「…」
澪ちゃん「ケツに糞が溜まってるみてぇだな。」
おれ「…」
おれ「おれ、就職するんだ…。」
澪ちゃん「え。」
おれ「すまない…
おれは…
おれは、負けたんだ…。」
澪ちゃん「う…嘘だろ…?私をファックする気だろ?そうはイカの金玉よ…!へへへへへっ!」
おれ「聞いてくれ、澪ちゃん…」
澪ちゃん「やめろ!!!聞きたくない!!てめぇの話なんか…聞きたく…」
おれ「おれは今まで自分の才能の無さをずっと気に病んできた。それを忘れるためにわざと人の道から外れる行動を選んできたんだ。…でも、もうそれも時間切れ。時間切れなんだよ…。」
澪ちゃん「…うーくんは、うーくんは頭がおかしくて、クズ人間でどうしようもなくて、私以外に笑ってくれる人も居ない孤独な奴で、最低なのに…。なのになんでそんな未来を選ぶんだよ!正社員がそんなにいいか!?肛門にウィスキー直流しで4時間トイレに篭ったお前はどうしたんだよ!!!輝いてた頃のお前はどうしたんだよ!!!」
おれ「おれに輝いてた時期なんかねぇよ!おれは貴重な青春時代を無為に過ごしちまった!!おれに輝く時代なんかこねぇんだよ!!!!!」
澪ちゃん「…待て。うーくん…」
おれ「…」
澪ちゃん「待て、うーくん。行くな。」
おれ「…」
澪ちゃん「うーくん!!!戻ってこぉぉぉぉおおおおおいい!!!!!」
おれ「…人の一生というのは決して輝かしいものだけとは限らない。
語る事も憚れる様なつまらない結果の人生も数多い
今からおれが歩む人生もそうだ。
それでも、澪ちゃんだけにはありがとうを言いたい。
ありがとう、澪ちゃん。これにてお別れだ。今まで本当にありがとう。」
…
澪ちゃん「…」
澪ちゃん「…ありがとう。」
澪ちゃん「うーくん、ありがとう。」
さようなら