咲☆織 第七話 『時間跳躍の パラノイア』
織原「オタの暴力性は年に2回暴走する。」
咲彦「あぁ。コミケ?」
織原「うーん、具体的に言うと蛸壷屋の新刊でかな」
咲彦「今夏は?」
織原「まどか。」
咲彦「あちゃー、とうとうさやか死んじゃったかー」
織原「しかも題材にする映画は『隣の家の少女』。」
咲彦「げぇ!ジャック・ケッチャムのグロ小説かよ」
織原「私、中学の時にあの小説読んで3ヶ月引きずったわ。」
咲彦「あたしも映画見たけど吐き気催したわ。」
織原「スティーヴン・キングも「この20年で最も恐ろしく、ショッキングなアメリカ映画だ」って絶賛してるしね。」
咲彦「少女を監禁してひたすらに虐待するだけの映画だからな。おぇ!」
織原「私思うんだけど『SAW』題材にしてまどか作るのも有りだと思うんだけど。
ほら、ほむほむとまどかが部屋の対面同士に繋がれて中央にマミさんの死体で」
咲彦「ははっ、黒幕マミさんかよ。でも、ほむほむならまどかのために足とか普通に切りそうだな」
織原「ハロー・ゼップのBGMでマミさんが立ち上がり、扉を閉めながら…」
咲彦「フィロ・フィナーレ」
織原「そうそうwww」
咲彦「しかしまーた嫉妬厨が沸くなぁ」
織原「まあ、でもグロエロはオタ大好物だし。何だかんだでみんな楽しんでるよ」
咲彦「『グロエロ同人誌楽しんで見てる俺って他とは違うだろ?』の法則か」
織原「そうそう。自意識で作品鑑賞する事って良くあるよね。アニメとか週何十本も見てたりすると「こんなにアニメ見てる俺やべぇー」的な、オタとして一歩進んでるって思い込む的な。」
咲彦「あー…、オタとして変なプライド持っちゃったりするとそーゆーの拗らすよなー」
織原「特にオタとしてのスキルを持ってない奴がとりあえず、アニメ見てエロゲーやればなんか身に付くだろうと思うっちゃうのよねー」
咲彦「…」
織原「…」
咲彦「「アニメばっか見てるとろくな大人にならない」って、あれマジだったんだなぁ」
織原「まあ…大切なのはこれからだよ、うん。物事は大体、絶望が見えてからがスタートでしょ?今まで通り惰性でアニメ見続けるか、何か違う事するか。」
咲彦「違う事って?」
織原「…」
咲彦「ヌルオタめ。」